世界の債務・BIS早期警戒パネル 中央銀行の中央銀行が危機の早期警戒に使う計器盤を、そのまま見る

「銀行危機の前には、ほぼ例外なく民間債務の急膨張がある」(Schularick & Taylor 2012・138年分の実証)。 BISはその監視のために部門別の債務/GDPとクレジットギャップを四半期で計算・公表しており、ここではその計算済みの値をそのまま描く。 クレジットギャップはバーゼルIIIの銀行資本規制(カウンターシクリカル・バッファ)の公式参照指標=点線が制度上の目安。 財政(政府の資金繰り)もこのページで見る:政府は元本を借換えで転がす(完済しない)ので、 効く制約は残高でなく「利払い÷歳入(国家版DSR)」「r−g(雪だるま条件)」「中銀保有比率(通貨化の割合)」=IMF・FRED・世銀から。 市場の資金(信用買い残・M2)もこのページで見る(旧「世界の信用買い残」ページを2026-07-31統合・ 市場系は毎日10:30自動更新=fetch_market.py)。 経済全体系の更新は手動: venv/bin/python fetch_all.py 生成)

市場の資金とレバレッジ 株式市場の中=最速の計器(毎日10:30自動更新・ 生成)

長短金利差(10年−2年・日米) 0未満=逆イールド。銀行の「短く借りて長く貸す」=期間変換の採算で、下のM2(信用創造の結果)の前提条件。米の2022〜24年の史上最長逆イールドは後退なしに終わった=偽警報の実績込みで読む

銀行貸出残高(前年比) 信用創造の蛇口=銀行が貸すと預金が生まれる。上の長短金利差(貸す商売の採算)の結果・下のM2前年比(お金の総量の伸び)の源泉のひとつ=並べて目で引き算: 貸出≈M2なら銀行経由・M2だけ跳ねていれば財政・中銀経由(2020年の米がその実演)。BISの債務/GDPより半年速い月次計器。日=銀行計1991年〜・米=全商業銀行1947年〜・中国は口が未特定=欠け。カーソルで実額

マネーの増える速度(M2 前年比) GDPで割らない名目の鼓動・月次で出るので分母の統計を待たずに変化が見える(日本はM2+MRF合算の前年比)

マネーの量(M2 ÷ 名目GDP) 市場の資金の元栓=現金+預金の総量を信用残と同じ物差しで・米日中(日本はM2+MRF合算=柵合わせ・台湾/韓国は取得元選定中)

信用買い残/GDPの推移 マージンデット=借金で株を買っている残高 ÷ 名目GDP(%)・カーソルで日付ごとの値・灰色の帯=過去の急落局面。分子の定義は国ごとに違う(出どころページの定義列参照・米はマージン口座の借入全体で広め)。信用残はレバレッジ全体の下限値=先物・オプション・レバレッジETF・CFD経由は含まれない

信用倍率(日本・買い残÷売り残) 株の信用の「偏り」計器=上の信用買い残(量)の相方。1倍=売りと買いが同量・高いほど買い方に混雑(将来の売り圧力の予約)・低いほど売り方に混雑(踏み上げ側)。二市場計・金額ベース

米・株価指数先物の建玉(E-mini S&P500) 上=ロング超・週次。建玉総数=先物市場に積まれたポジションの総量(買い1枚の裏に必ず売り1枚=方向でなく規模の計器)。アセットマネージャー(投信・年金など運用機関)とレバレッジド・ファンド(ヘッジファンド等)のネット=誰がどちらに傾いているか。上の信用買い残=個人が借金で現物株を買う量に対し、こちらは機関が先物で作るレバレッジ=同じ株の別階層。枚数=金額でないので水準でなく推移で読む

日本・株価指数先物の建玉(想定元本) 上=積み上がり・月次(TOPIX系1988年〜・日経225系2014年〜=旧大証分が統計に無いため)。日経225系とTOPIX系の月末建玉×平均枚単価=円換算の概算。株のレバレッジで最大の層(信用買い残の約5倍)=機関・海外勢の主戦場で、上のE-mini(米)の日本側。証拠金だけで持てる=想定元本ぶんが借金と同じ働き。買い1枚の裏に売り1枚=方向でなく規模の計器・推移で読む

待機資金/GDP(日=MRF・米=MMF) すぐ株や債券に向かえる現金=上の信用買い残(借りた弾)の対になる現金の弾。日=MRF(証券口座の待機資金のスイープ先・月次)・米=MMF総額(家計+機関の現金置き場・四半期)。水準の日米差は制度の違い(日本の待機資金は主に銀行預金側にいる)=水準でなく各国の推移で読む。カーソルで実額

家計のお金の置き場(現金・預金の割合) 家計の金融資産に占める現金・預金の%=上の待機資金カードの水準差の証拠。日本は半分を預金に置き・米国は1割強(現金置き場はMMFと株)。「貯蓄から投資へ」が動けばこの線が下がる=新NISA以降の検証面。米は非営利団体込み・MMFは含めない(定義揃え)。カーソルで実額

バフェット指標(株式時価総額÷名目GDP) 株の値札の総額 ÷ 年間の生産(%)=M2(元栓)→信用買い残(レバレッジ)に続く3段目「結果の値札」。日=東証全市場(月次)・米=Fed Z.1国内全部門(四半期・非上場込み=報道のウィルシャー版より水準が高く出るので自分の過去との比較で読む)。日本の1989年バブル期ピークは139%

資産価格/M2(時価総額÷世の中のお金) 株の値札の総額 ÷ 世の中に実際にあるお金(現金+預金)=みんなの購買力に対して株がどこまで高いかの倍率計。上のバフェット指標=÷生産(フロー)に対する÷購買力(ストック)の姉妹計器。分母は当初マネタリーベースだったがQEで爆発して政策の歴史を映すためM2に変更(中銀の蛇口の計器はソロスチャートが担当)。日本はMRF合算・M2の金額収録の都合で2003年〜

シラーCAPE(米・長期PER) 株価÷過去10年平均の実質利益(シラー教授の公表値・月次1881年〜)。1年PERは不況で利益が凹むと逆に割高に見える=10年で均して景気ノイズを消した割高計。過去の峰=1929年大恐慌前32.6・1999年ドットコム44.2・2021年38.6。米のみ=日本版CAPEの無償公式系列は無い(日本の割高は上のバフェット指標が担当)

益回りスプレッド(1/PER−国債利回り) 株の益回り(1/PER=利益÷株価)−国債の利回り(日米・年限は30年/2年/翌日物=色の濃→淡)。株の分解: 全体のリターン=割引率r・キャピタルゲイン=成長g・利回り=r−g。rもgも観測できない=確実にわかるのはこの利回り(1/PER)だけ。だから株を「利回りが1/PERで、利札(利益)がgで育つ債券」として見る。利益は物価と一緒に膨らむ=インフレでこの利回りは変わらず、インフレ分はキャピタルゲイン側につく。読み: この利回りが国債と同じか高ければ、利札が育つ分だけ株を選好する理由になる

ドル円 1ドルの値段(円・日次・FRED H.10)=上に行くほど円安。相手をドルに固定した二国間の計器・通貨全体に対する円の高さは下の実質実効為替レートで

投機筋の円売りポジション(IMM・ネット) シカゴ円先物の非商業=投機筋のネット建玉を兆円換算(週次)。上=円売り越し(ドル買い越し)=円安への賭け=上のドル円と同じ向き。積み上がるほど将来の円買い戻しの予約(バネ)。建玉はゼロサム=総量でなく偏りの計器

政策金利差(対日・翌日物) 各国−日本・今は米国のみ。スワップポイント・キャリートレードの実弾=ロールは1日単位なので為替に効くのは翌日物≈政策金利。差が開くほど円売りの妙味が増す。上のドル円・円売りポジションと縦読み(月次)

購買力平価(PPP・円/ドル) 同じモノの籠が日米で同じ値段になる理論レート(世銀・年次)。上のドル円カードと縦に見比べる(X軸は同期済み)=実勢がPPPより上なら円は物価の実力より安い。乖離は何年も続く=長期の錨で短期の予測力はない

ソロスチャート(日米マネタリーベース比率) 日本のベースマネー(円)÷ 米国のベースマネー(ドル)=単位がそのまま円/ドルになる「量の錨」。相対的に多く刷った通貨が安くなる、という仮説の計器=上のPPP(物価の錨)・ドル円(実勢)と同じ物差しで縦読み。相関が崩れる時期がある=法則でなく仮説として読む

Fed(連銀)の帳簿の水位 「2階のお金」(銀行たちがFedに持つお金)の水位計・実額。準備預金=銀行の口座(不足するとレポ市場が詰まる=2019年9月)・ON RRP=MMFの一晩の置き場(QTで最初に減る貯水池)・TGA=米財務省の財布(納税・国債発行で振れる)・総資産=QE/QTの総量。QTの水がどの池から抜けるかを見る。週次(ON RRPのみ日次)

日銀当座預金残高 銀行たちが日銀に持つ口座=日本の「2階のお金」の水位(上のFedカードの日本側の対・月次平残)。異次元緩和の着地点そのもの。利上げ局面では日銀がこの残高の大半に付利(政策金利連動)を払う=銀行の受取利息の源泉

米国債先物のヘッジファンド建玉(ネット) 上=ショート超・6限月合算・週次。これは方向への賭けではなく裁定(ベーシス取引)の在庫の量: 先物ショート1枚の裏には必ず現物ロング1枚とレポ借金があるので、この線は「レポで借りたお金で持たれている国債の量」を透かして見るレントゲン。方向リスクは無いが資金繰りに依存=山が高いほど、レポが詰まった時・証拠金が上がった時に一斉に投げられる国債が多い(2020年3月の急落がその実演)。上のFed帳簿(量)と対の偏り計。枚数合算=水準でなく推移で読む

経常収支の分解(日本・12ヶ月移動合計) 「経常黒字なのに円安」の中身。黒字の本体は第一次所得(海外投資の利子配当=現地再投資が多く円買いに直結しない)・サービスはデジタル赤字と旅行黒字の綱引き。兆円/年換算

海外への投資(直接投資・証券投資) 金融収支のうち「意思を持った対外投資」2本=上の経常収支の鏡像(稼いだ黒字がどの形で海外に置かれるか)。直接投資=M&A・工場(円に戻りにくい)・証券投資=株・債券のネット(NISAの米株買いはここ・対内投資との相殺後)。12ヶ月移動合計・兆円/年

証券投資の週次フロー(対外・対内ネット) 上の12ヶ月合計(構造)に対する鼓動の計器=生値・ギザギザは仕様。橙=居住者の海外証券買い越し・青=非居住者の対日売り越し(符号反転)=2本ともプラス=円売り圧力(上=円安の向きに統一)。反転前の生値が「今週外国人が◯兆円買い越し」の元データ。週次・翌週第4営業日公表

実体経済 体格(GDP)と体温(雇用・賃金)=警報器でなく実体そのものを見る層(毎日10:30自動更新)

名目GDP(前年比) 国の売上の伸び=実質成長+インフレ。このパネルの全比率カードの分母がどれだけ伸びているか、そのもの。r−gのg=この線が金利より高い間、債務/GDPは静かに溶ける。カーソルで金額。年次・世銀(分母と同じ数字)

国債利回り(日米・2年と30年) 短期と長期の金利の水準。上の名目GDP(前年比)=gの真下のr=この金利が名目成長より低い間、債務/GDPは静かに溶ける。2年=この先の政策金利の織り込み・30年=遠い将来の名目金利の見込み。同じ国の2本の開き=カーブの傾き(傾き自体は長短金利差カード・10年の水準は長期金利カードが担当)。凡例の切り替えは国単位・色の濃淡=年限(濃=30年・淡=2年)

住宅ローンの変動金利割合(日米・残高ベース) 借金の何割が政策金利に直結しているか=波及経路の太さ。変動=基準金利(日本は短プラ=政策金利連動)が動くと既存残高ごと利払いが変わる・固定=新規にしか効かない。日本は変動が7割へ上昇中(2005年の33.7%が底→70.8%=「金利は上がらない」の20年の学習)・米国は30年固定が主流でARM計は7%へ低下=逆方向=同じ利上げでも日本は既存の借り手全員に半年で満額・米国は新規だけ。日=国交省調査(2001年〜年度末・固定期間選択型は含まず)・米=FHFA NMDB(四半期・残高金額ベース・初期固定つきARM含む)=定義差は日米差を控えめに出す向き

政策金利と実際に払う金利 上の構造カード群(変動割合・平均残存・下の表)の実測=答え合わせ。点線=政策金利(文脈)・実線=実際に払う金利。日本は利上げが既存の借金ごと数ヶ月で付いてくる・米国は新規(住宅30年)だけ跳ねて既存残高の平均がほぼ動かない(ロックイン: 新規6.7% vs 既存4.4%)。政策金利の線は対比の部品として再掲

日本: ╍╍ 政策金利(コール)  既存貸出の平均・短期  同・長期 / 米国: ╍╍ 政策金利(FF)  新規住宅30年  既存住宅残高の平均

国債の平均残存年数(日米) 既発の国債があと平均何年で「今の金利」への借り換えに晒されるか=固定債務の金利転嫁の速度計(上の変動割合が変動側=改定までの時間・こちらが固定側=満期までの時間)。長いほど利上げが利払費に届くのが遅い=政府の守りの厚さ。日本9年5ヶ月>米約6年=民間(住宅)と立場が逆転しているのが読みどころ。日本は2003年の4年11ヶ月から伸ばし続けた(低金利を長く固定する債務管理)・米は30年債停止+危機時のBill増発で2008年に49ヶ月まで短縮した過去。カーソルで原文表記(月数)。日=財務省・債務管理リポート(年度末・手動転記)・米=財務省MSPD銘柄明細から自前計算(月次・公式公表値と突合済み)

タームプレミアム(米10年・ACM推計) 10年金利=「今後10年の短期金利の予想平均」+「タームプレミアム」の2階建て=その分解(青=予想平均・琥珀=プレミアム・足すとモデル上の10年金利)。プレミアム=金利予想が外れた時の価格変動を引き受ける給料。長期金利の上昇が「利上げ観の変化」か「リスクの値段の変化」かを分けて見る場所。マイナス期(2016〜21)=QEと保険需要で給料が負=債券暴落の前夜。NY Fed ACM・日次1990年〜

誰がどの金利で借りているか(日米・残高順) 残高の大きい順に、それぞれの借金が固定か変動か・何の金利に紐づくか・いつ変わるか=上の3カード(変動割合・平均残存・タームプレミアム)の土台になった棚卸しの表。「いつ変わるか」列が政策金利からの距離=日本は民間の大半(企業借入・住宅の変動部分)が既存ごと数ヶ月で改定され国債だけが守られる・米国は逆=カードと企業ローンだけが直結。残高は四半期の自動更新・構造列は年1回の調査で見直す手書き。(既存の債務/GDPカード=体格の時系列・この表=金利への紐づきのスナップショット、の役割分担)

貸出延滞率(米・銀行) 金利の波及の終着点=実際に払えなくなった人を数える計器(Fed公式・四半期・30日以上延滞)。2008年は住宅が11%へ・カードは金利に最も早く反応。倒産件数は機械取得の口が未特定=まず米の延滞率で開始(日本側は調査継続)。水準でなく推移と山の位置で読む

失業率(米) 労働市場の「需給の締まり」(BLS家計調査・1948年〜)。低いほど人手不足=下の賃金への上昇圧力。景気後退で急騰=下の雇用の人数と縦読み。求職を諦めた人は入らない点に注意。琥珀=Sahm指標(3ヶ月平均が過去12ヶ月の底から何pp上がったか・FRED公式系列)=点線0.5ppを超えた時はほぼ常に景気後退が始まっていた経験則。断定ではない=2024年に超えて後退なしの偽陽性もそのまま

賃金の総額(経済全体・前年比) 家計に支払われた賃金の総量(=一人当たり×雇用者数)=消費の燃料の総量=需要側の景気計器。下の時給・時間・人数の3枚が因子分解(前年比なら足し算でほぼ一致)。濃い線=名目・薄い線=実質(開き=インフレ)。日=内閣府・雇用者報酬(四半期・公式の前年比と実質)・米=BEA賃金・俸給(月次・実質はCPIで実質化)

時給(単価・前年比) 賃金の恒等式(総額=時給×時間×人数)の第1因子=労働の単価。濃=名目・薄=実質。日=現金給与総額÷総実労働時間(毎勤の同一統計内の割り算・実質は毎勤公式デフレータ)・米=平均時給(実質はCPI)。単価が上がるのに総額が伸びない時は下の時間・人数が削られている

労働時間(一人当たり・前年比) 恒等式の第2因子。不況の初動は解雇より先にここに出る(残業から削る=2008・2020の谷)。日=総実労働時間(毎勤)・米=週平均労働時間。日本の趨勢的マイナスはパート比率上昇・時短の構造変化を含む=景気だけでは読まない。カーソルで実額(h/月・h/週)

雇用の人数(前年比) 恒等式の第3因子=働く人の数。日=常用雇用指数(毎勤)・米=非農業雇用者数(BLS事業所調査・1939年〜。報道の「+15万人」は前月差=ここでは長期比較のため前年比)。2010年代の日本は単価停滞でもここがプラスを続け総額を支えた

経済全体の債務・財政・家計 BIS・IMF・世銀・OECD=四半期/年次の遅い計器盤

最新値の一覧・データの出どころ(一次ソース・定義・取得時刻)は 別ページ「データの出どころ」にまとめてある(チャート面はチャートだけ=2026-09-09整理)。